高安、兄弟子・稀勢の里に食らいつく「しっかり当たれた」
「大相撲九州場所」(12日初日、福岡国際センター)
右太ももの負傷で秋場所を途中休場し、九州場所で初のカド番を迎える大関高安(27)=田子ノ浦=が4日、福岡県内の部屋で稽古を行い、兄弟子の横綱稀勢の里(31)の三番稽古相手を務め4勝9敗と食らい付いた。
序盤は横綱にガッチリ組み止められ、圧力負けしたが、中盤は互角。差し手争いで勝ち、一気に寄りきるなど逆襲した。豪快に下手投げを決め、横綱を転がすなど、見守るファンを沸かせた。
「しっかり当たれた。初日からの稽古ではきょうが一番良かった。初日は久々の稽古だったけど、やっていくうちに少しずつ切れが戻って来た」と、納得顔で振り返った。
患部の状態に関しては「足はもう九分九厘大丈夫。しっかり自分で考えて、無理せずやっていく」ともう不安はない。課題は立ち合いで「できてた時のイメージがあるから、それと比較したらまだまだ弱い」と、初日まで強化していく。