朝乃山、稀勢の里との三番稽古で手応え

 大相撲秋巡業は19日、奈良県香芝市で行われ、新入幕の秋場所で10勝を挙げて敢闘賞を獲得した朝乃山(23)=高砂=が横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=の三番稽古相手を務め、5勝9敗と気を吐いた。左四つに組み止められると完敗だったが、巻き替えて右を差すなど技術が光った。

 中盤は互角の勝負を繰り広げ、横綱を「あー」と何度も悔しがらせた。「前に出てなかったので内容は良くなかったけど、右が入れば自分のペースに持ち込めた」と反省と収穫。

 前日は鶴竜(井筒)に指名されるなど今巡業では計6度も横綱の三番稽古相手となっている。「負ける相撲ではどうやったから、負けたんだとか肌で感じた。稀勢の里関は当たりの角度がすごく圧力が伝わってくる。次の次の攻めが速い。自分の形になればすぐ攻めるのはみんなが見習うべきところ」と、日々勉強し成長する。

 横綱も稽古内容に目を細める。「うまさ、力強さもある。稽古相手として、彼でしっかりと今の自分(の状態)を試せる。しっかり力を出してくれるから一番いい相手」と、うなずいた。

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