貴景勝、初金星! ライバル阿武咲に続いた「1つのターニングポイント」

 「大相撲秋場所・10日目」(19日、両国国技館)

 平幕貴景勝がはたき込みで横綱日馬富士を破り、今場所の台風の目となっている同じ21歳のライバル阿武咲に続く初金星を挙げた。一方の日馬富士は4敗目。1場所で4個の金星を配給するのは、2001年秋場所に5個を与えた武蔵丸以来となった。大関豪栄道は栃煌山を押し出して単独トップの1敗を死守した。千代大龍が栃ノ心を破って2敗を守り、6人が3敗で追う展開になった。

 初の結びの一番でも冷静だった。「硬くなる必要はない。実力以上のものは出せる訳はないので」と平常心で日馬富士にぶつかった貴景勝。立ち合いで素早くまわしを取りにきた相手を突き放し、その後も3回、4回と離れては張り手、突きを繰り出す相手にひるまない。6回目に飛び込んできたところを見事にはたき込んだ。

 「あまり覚えていない。突き合いになったので、思い切り行くしかないと思った」

 初々しく振り返った初金星。ただ、「いろいろと部屋のみんなからアドバイスをもらった。仕切りの時も(頭に)あった」と心は落ち着き払っていた。具体的な戦略は「言いたくない」と口を閉ざしたが、八角理事長(元横綱北勝海)は「うまく間があったよね。日馬富士のやりにくいように相撲を取っていた。まわしを取りにきたところを引いた」とその取り口を称賛した。

 今場所は同じ21歳で幼少期からのライバルである阿武咲が先に初金星を挙げ、1大関2関脇も撃破して台風の目となっている。

 貴景勝は「刺激にはなりますけど、阿武咲のことを考えている余裕はない」と言いつつ、初めて横綱を下した一番に「まだまだ相撲人生はありますけど、1つのターニングポイントになると思う」と感慨をにじませた。本名の貴信は、誕生時に横綱だった師匠の貴乃花親方にあやかっている。終盤戦も幕内最年少のホープから目が離せない。

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