東京五輪は女子比率、過去最高48・8% バッハ会長「変革もたらす」

 国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイスのローザンヌで臨時理事会を開き、2020年東京五輪の新種目に、日本のメダル獲得が有望な柔道混合団体や卓球混合ダブルスを選んだ。IOCが男女平等を重視した結果、男女混合種目は18種目と倍増。出場選手に占める女子の比率は過去最高を更新する48・8%(追加種目を除く)となった。

 若者を意識した種目も積極的に採用。バスケットボール3人制や自転車BMXのフリースタイル・パークなど、なじみの薄い新種目も増えて五輪の変貌を強く印象づけた。

 記者会見したバッハ会長は「より若者向きで、都会的で、多くの女性が参加する大会になることを喜ばしく思う。魅力的な新種目は五輪に変革をもたらす」と意義を強調した。

 競泳は世界選手権でも歴史が浅い混合400メートルメドレーリレー、陸上は世界選手権で実施されていない混合1600メートルリレーも加わった。

 開催経費の圧縮を進める東京の大会組織委員会は4月ごろからIOCに対し、実施種目決定に当たって会場や選手の増加で経費が増えることがないよう要望。今月初旬にも文書で再確認した。一部競技は日程が追加されることなどで準備の負担が増す面はありそうだが、IOCは今回の選定が「最小限の影響しか与えないということで組織委とは一致した」と強調した。

 今後、組織委は競技日程や会場を固める作業に取りかかる。室伏広治スポーツ局長は「コストのかからないやり方を検討していく」と述べた。

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