真央引退に韓国メディア“キム・ヨナの壁超えられず”など一斉報道…厳しい論調も

 2010年2月、バンクーバー冬季五輪のフィギュア女子の表彰式で、抱き合う銀の浅田真央(左)と金のキム・ヨナ(共同)
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 “キム・ヨナ”のライバル、浅田真央(26)の現役引退を、韓国のメディアも11日、一斉に報じた。見出しには“キム・ヨナに押しのけられた悲運のスター”“キム・ヨナを超えられなかった”“悲運のスター 氷上を去る”など、キム・ヨナとの比較の文言が並び、記事には2010年のバンクーバー五輪以降は、ライバル関係からも陥落していった-とのいささか厳しい論調もみられる。

 朝鮮日報(電子版)は「突然の引退の背景には技量低下がある」と15年の復帰後、平昌五輪を目指すも、宮原知子、本田真凛ら若手の台頭で出場権を得ることが絶望的になったとして、引退を決意したと報道。「バンクーバー五輪後、キム・ヨナを超えようとしたが、完璧な演技を見せたキム・ヨナを超えることはなかった。むしろ、最悪の演技を繰り広げ、キム・ヨナとの差は大きく広がった」とした。

 スポーツソウル(電子版)は“最終的に超えられなかったキム・ヨナの壁”との見出し。「浅田がキム・ヨナの壁を越えようとトリプルアクセルに固執するあまり、いつもその挑戦が足を引っ張った。08年からはライバル関係は下降線となり、バンクーバー五輪を機転にさらにキム・ヨナとの差は大きく広がった。ソチ五輪では最悪の演技で、悲惨な点数に終わった。平昌五輪に向け再び挑戦を始めたが、全盛期が過ぎた浅田の技量は目に見えて衰えていた」などと伝えている。

 ほかにも東亜日報(電子版)は“悲運のスター浅田真央 氷上を去る”との見出しで報道。

 朝鮮日報(電子版)には、“日本のフィギュア界のスター浅田真央 引退に韓国のネチズン『実力以上に評価されてきた』”と過激な見出しの記事も。内容は「浅田真央はかつて、キム・ヨナのライバルとして挙げられた日本フィギュアの看板選手だった」で始まり、若手選手の台頭などで、来年2月の平昌五輪の出場権を得ることが難しく、引退に至ったというもの。

 同記事には「浅田真央引退のニュースに、韓国のネチズンたちは『これまで多くのことを経験した(味わった)ので、今はちょっと休め』『まだ引退してなかったの』『実力以上に評価された』『日本では英雄扱い』などの反応を見せている」と韓国のネット民の反応も記されている。

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