白鵬、歴代最多タイ横綱出場818回の記録を6連勝で自ら祝う

 「大相撲初場所・6日目」(13日、両国国技館) 

 横綱白鵬が隠岐の海を寄り倒し、初日から6連勝を飾った。横綱818回出場は故北の湖前理事長に並ぶ歴代最多タイで、勝利で花を添えた。大関稀勢の里は正代をきめ出して全勝を守った。全勝だった平幕の佐田の海、貴ノ岩、蒼国来はそろって敗れ、1敗は逸ノ城、北勝富士と5人。横綱鶴竜は荒鷲に寄り切られ、3連敗。荒鷲は初金星を挙げた。

 偉大な先人に並んだ特別な日を白鵬は自ら祝った。左を差し、右をねじ込むと一気。土俵際の業師、隠岐の海に何もさせず、力強く寄り倒した。北の湖に並ぶ歴代トップの横綱出場818回。「いつも通りと自分に言い聞かせた。いい相撲が取れた」と感慨に浸った。

 10年を超える横綱在位。長く頂点に君臨した者だけが分かる思いがある。一昨年11月に急逝した北の湖前理事長をしのび、「圧倒的な強さで憎たらしいほど強かった。ここに来て存在感が生きているし感じる。自分も10年いろんなことがありました」としみじみ。

 この日の朝稽古でも「お世話になった」と話していた。新入幕2場所目の04年名古屋場所では「15日間、花道に理事長が見に来てくれていた」と明かした。大横綱同士だからこそ互いに通じていた。

 15年初場所で横綱大鵬を上回る単独最多33度目の優勝をした際は「緩くなった部分があった」という。偉大な先人が再奮起する材料になる。「厳しくいかないとダメなんだ。北の湖さんは圧倒する大記録を作った」と自らに言い聞かせ、優勝を積み重ねてきた。

 生きていたら何と言われるか?の問いに「まだまだだよって言われるよ」と笑った横綱。4場所ぶり38度目の優勝へ「引っ張っていける相撲を取りたい」と力を込めた。

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