白鵬、九州場所へ始動もちょっぴり不安…15番で息上がる

 大相撲の九州場所(13日初日・福岡国際センター)出場を明言した横綱白鵬(31)=宮城野=が2日、福岡県篠栗町の宿舎で始動した。ただ、15番の稽古で息が上がり、史上3人目の通算1000勝を目指す場所に向け不安を感じさせた。

 内弟子で新入幕の石浦、同じく内弟子で再十両の山口、幕下の宝香鵬を相手にしたが、15番とって4敗。強い下半身を誇り、前に落ちることはほとんどない白鵬にしては珍しく、石浦の引きにばったり手をつく場面もあった。

 「急に寒くなったからね。体が今日は思わしくないねえ」と首をひねった白鵬。稽古中は何度もティッシュで鼻をかみ風邪気味なのは確か。報道陣からテーピングをしていた右足首にも違和感があるのかと聞かれると、「そうですねえ」と口にした。

 ただ、悪い材料ばかりではない。立ち合いも全力で踏み込んでおらず、本格的に調子を上げていくのはこれから。内弟子の2人が同時に関取になるのは初めて。石浦はこの日、住吉神社で行われた奉納土俵入りで初めて露払いを務めた。肌で感じる内弟子の成長も励みになっている。

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