浅田真央、今季は「マオペース」で 初戦はトリプルアクセル回避へ

 フィギュアスケート元世界女王の浅田真央(26)=中京大=が4日、今季初戦となるフィンランディア杯(6日開幕・エスポー)に向けて、成田空港からフィンランドへ出発した。挑戦を明言した18年平昌五輪のプレシーズン。例年よりもスロー調整であることを明かし、マイペースならぬ「マオペース」でシーズンに臨む意向を示した。

 柔らかく、明るい表情で、真央が今季への意気込みを語った。「いよいよ始まるなという気持ちです」。10月に入り、フィギュアシーズンが本格開幕。国内外のライバルたちが順調な仕上がりを見せているが、真央はあえてゆったりと余裕を持った調整で進んでいる。「仕上がりは、いつもの初戦よりもちょっと遅れてる。トリプルアクセルも今回は入れないと思います。確率が上がってから入れたい」と、初戦は代名詞の大技も回避することを明かした。

 1年の休養を経て復帰した昨季は、シーズン初戦のジャパンオープンでいきなりトリプルアクセルに成功。フリーで自己ベストに近い点を叩きだした。続くGP初戦の中国杯でも優勝した。ただその後は、疲れも出てややスランプに陥った。今季の大目標はあくまで五輪の国別出場枠が懸かる来年3月の世界選手権(ヘルシンキ)。「いつも通りが一番。自分のペース、マオペースでいきたい」と笑顔で話し、長いシーズンを見据えた。

 初戦にフィンランディア杯を選んだのも、今後を考えてのこと。「(世界ランクの)ポイントももらえるし、SPとフリーがあってコンパクトな試合。エキシビションもないので、体力的にも楽かなと。色んな面を考えて選びました」。今季のプログラムはSP、フリーともファリャ作曲の「リチュアルダンス」。「SPとフリー合わせて、1つの内容になっている」という意欲作の公式戦初披露に「同じ曲だけど、SPとフリーでまったく違う感じになっていて、私も気に入ってます。ジャンプの失敗はあるかもしれないけど、しっかり演技してどこまで評価してもらえるか」と、胸を弾ませた。

 「自分が今、どういう位置にいるのか確かめて、次に繋げていきたい」。いよいよ始まる真央の季節。まずしっかりと、確かな一歩を刻む。

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