競泳・松田丈志 引退レースに久世コーチ万感

 「競泳・国民体育大会」(9日、盛岡市立総合プール)

 成年男子400メートル自由形決勝が行われ、五輪3大会連続メダルの松田丈志(32)=宮崎・セガサミー=が現役生活最後のレースを行い、3分51秒12の3位で表彰台に上った。12日には都内で引退会見を行う。

 松田が4歳の頃から指導し、28年間苦楽を共にしてきた久世由美子コーチ(69)も、まな弟子のラストレースに万感の様子だった。「1人の選手を28年間見ることなんてなかなかない。私にも夢を見させてくれてありがとうと言いたい」と目に涙を浮かべながら感謝の言葉を述べた。

 幼少期は、地元の延岡市立東海中に設置したビニールハウスのプールで、二人三脚で練習しながら頭角を現した。久世コーチは「最初は強くなるかもわからなかったけど、元気でわんぱくな子で、常にそばに来て『どうやったら強くなる?』って聞いてきた」と振り返る。

 五輪には4大会連続で出場し、08年北京大会からは3大会連続で計4個のメダルを獲得。ロンドン五輪後、一度は恩師の元を離れたが、最後はまた師弟コンビを復活させ、リオ五輪を戦った。「ああいう年齢でもやれるんだとみんなに教えてくれた。五輪で終えてもよかったけど、最後は宮崎の代表として国体を最後にするのもあの子らしい」。

 これで“コンビ解消”となるが「(松田の人生は)これからの方が長いので、丈志の今後の夢も楽しみ」と、まな弟子の第二の人生にも期待した。

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