桐生10秒35で2年ぶりインカレV
「陸上・関東学生対校選手権」(20日、日産スタジアム)
男子100メートルで、日本人初の9秒台の期待がかかった桐生祥秀(20)=東洋大=は2年ぶり2度目の優勝を飾ったものの、向かい風1・4メートルの悪条件に泣かされ、10秒35にとどまった。これで今季はテキサス・リレー(1・4メートル)、ゴールデングランプリ川崎(0・4メートル)と3戦連続で向かい風の条件下となった。次戦は布勢スプリント(6月5日・鳥取)に出場する予定。
夢の9秒台を目指す桐生に、天はまた味方しなかった。最も加速していく中盤から突風に近い向かい風を受け、他の選手は突き放したものの10秒35。3戦連続の向かい風に「最初は追い風かと思ったけど、中盤からバッときた。普段悪いことをしてないんですけど…」と苦笑いした。
ただ、ゴールデングランプリ川崎で大きく出遅れたスタートは改善。中盤以降の走りにも手応えはつかんでおり「走りはどんどん進化していると思う」と強調した。
次戦は、国内屈指の高速トラックで行われる布勢スプリントを予定。国内有力選手がそろう一戦へ「記録を出すためにいく」と力を込めた。





