リオへ最終決戦!原沢VS七戸が火花

 「柔道・全日本選手権」(29日、日本武道館)

 リオデジャネイロ五輪開幕まで100日を切り、国内の代表選考会も熾烈(しれつ)を極めている。柔道では男子最重量級・100キロ超級代表の最終選考会を兼ねて29日に全日本選手権(日本武道館)が行われる。28日には都内で前日会見が開かれ、一騎打ちが濃厚な世界ランク2位の原沢久喜(23)=日本中央競馬会=と同3位の七戸龍(27)=九州電力=が火花を散らした。

 代表争いでリードする前年覇者の原沢は、連覇で“知名度アップ”も狙う。過去に連覇しているのは山下泰裕、井上康生、鈴木桂治ら名だたる柔道家ばかり。気鋭の23歳は「すごく記憶に残っている。自分はまだ一般的に“ただのでかいヤツ”。重量級で一番強いことを証明して五輪に行きたい」とエース襲名に闘志を燃やした。

 15年グランドスラム(GS)東京を制するなど国際大会7連勝中。さらに、2日の全日本選抜体重別では決勝で七戸との直接対決を制し、リオ切符に王手をかけた。男子の井上監督も「緊張感がある中で内容も良く心強い。(代表争いで)リードと考えてもらっていい」と目を細める。

 ただ、女子の最重量級(78キロ超級)では2番手だった山部が全日本女子で一本勝ちで優勝。逆転で代表入りしただけに、原沢は「女子の結果を見てビックリした。気が引き締まった」とチャレンジャー精神も忘れない。

 一方の七戸も形勢は厳しいが「自分には優勝しかない」と腹をくくった。世界選手権で2年連続銀メダルと実績もあり、内容次第では逆転もゼロではない。「挑戦者なので初戦から一本を狙う」。極真空手の師範である父・康博さん、ベルギー出身の母・ベラさんの期待も背負って戦う。

 両者の対戦成績は原沢の4戦全勝。全日本では順調に勝ち進めば決勝で激突する。この階級には12年ロンドン五輪金メダリストで世界選手権7連覇中のリネール(フランス)が君臨するだけに、絶対王者への挑戦権をどちらが得るのか世界が熱視線を送る。

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