ビーチバレーの“新妖精”坂口佳穂（１９）が２日、今季からペアを組む鈴木悠佳子（２８）とともに情報サービス大手「マイナビ」と所属契約を結び、都内で会見に出席した。新水着で登壇した坂口は「まだまだ実績のない私たちを所属として迎えてもらい、嬉しくて光栄。マイナビさんの名に恥じないように、いい結果を残していきたい。責任を持ってしっかりやらないと」と、笑顔で意気込んだ。

　トップツアーでの実績はまだまだだが、素質とビジュアルから“元祖妖精”浅尾美和さんに代わる競技のけん引者として期待される逸材。同社はＣＭへの起用も検討。スポンサー契約を結ぶボクシングの五輪金メダリスト村田諒太との共演の可能性もあるという。また、今季の国内ツアーの東京開催３大会の冠スポンサーとなることも検討している。

　力強い支援を得てチームは、シーズンに向け６日から米ロサンゼルスで約１カ月合宿を行う予定。大きな目標に向けて、本気で強化に取り組む。指導する瀬戸山ヘッドコーチは「将来的には日本一が目標。そうすれば東京（五輪）も視野に入ってくる。年内はまず何かタイトルを取りたい」と、期待を込めた。

　ペアの国内デビュー戦は今季から新設されたジャパンビーチバレーツアー第１戦で、マイナビの冠がつく可能性があるお台場大会（５月３～５日、お台場ビーチ）となる予定。浅尾さんが引退後、人気に陰りの見えるビーチバレー。キュートな“新妖精”が砂上に再び熱狂を呼ぶか。