宮原 真央に勝った200点超え!

 「フィギュアスケート・GPシリーズ最終戦・NHK杯」(28日、長野ビッグハット)

 GPシリーズ制覇も、合計得点での200点台も初体験だった。それでも「キス・アンド・クライ」での宮原は落ち着いていた。「これからもっと点数を伸ばしたい。きょう以上の演技をしたい」。飽くなき向上心が、147センチの小柄なスケーターの急成長を支える。

 ライバル勢の得点が伸びない中での最終滑走でも、守りには入らない。冒頭で3回転ルッツからの難しい3連続ジャンプを決め、柔らかな旋律に身を委ねるように、氷上を伸びやかに舞った。

 演じたリストの「ため息」は振付師のローリー・ニコルさんから「初恋」をイメージするよう助言を受けたという。だが「本当の初恋というより、スケートを好きになった時の気持ちを思い出しながら演じている」と、銀盤の上で人一倍努力してきた宮原らしい解釈でプログラムを磨き、その思いを全身で表現した。

 3位の浅田を横にした表彰台では、どこか居心地悪そうにも見えた。「浅田選手の今までの経歴からしたら、わたしはまだ始まったばかり」。17歳の“新エース”は謙虚さの中に、将来への野望ものぞかせた。

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