赤井Jr.五輪候補に大健闘も初黒星

 「全日本アマチュアボクシング選手権・準々決勝」(20日、岩手県奥州市・水沢体育館)

 準々決勝が行われ、ミドル級では、元プロボクサーでタレント、近大ボクシング部総監督・赤井英和氏(56)の長男・英五郎(21)が判定0-3で浜崎良太(24)に敗れ、4戦目で初黒星を喫し4強入りを逃した。2回に人生初のダウンを奪われたが最終3回、猛反撃で五輪候補の強豪を追い詰めた。20年東京五輪が十分視界に入る急成長ぶりを見せた。

 国内トップ級にも英五郎の攻撃力は通用した。ポイントリードを許した最終3回だ。右ボディーから顔面への鮮やかな打ち分け。浜崎をコーナーに詰めると、右、右、右と強烈な3連打。12、13年大会連覇した五輪候補をたじろがせた。

 逆転にはいたらず、判定0-3で初黒星となったが3回に限れば、3人中、2人が英五郎を指示。「紙一重ではないけど、ある程度の頂点ラインは見えた」と肌で感じた。

 一方で「技術はほど遠かった」と言うのも実感。2回には強烈な右ストレートを顔面に被弾。「きばった」と、根性で踏ん張ったがスタンディングで初のダウンを奪われた。

 敗戦に「悔しいけど、楽しかった」とすがすがしい気持ち。仕事で観戦できなかった父は佳子夫人から連絡をもらい「よう頑張った」と愛息をたたえた。

 「急成長は感じる。勝っていったらもっと楽しい」と20年東京五輪へ向け手応え。今後は父が総監督を務める近大、都内で練習拠点とする東農大を候補に大学への編入を検討する。

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