街の声辛らつ「日本の恥」五輪大丈夫?

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、ベルギー・リエージュ劇場のロゴとの類似が指摘され、批判が高まっていた佐野研二郎氏(43)デザインの大会エンブレムの撤回を決定した。

 「お粗末だ」「開催が不安」-。各地の市民から失望と批判の声が上がった。

 「日本の恥。ゼロから作り直すべきだ」とあきれるのは冬季五輪が開かれた札幌市の飲食業村上法広さん(47)。長野五輪の組織委員会メンバーだった会社社長吉田総一郎さん(69)は「長野五輪ではこうした問題は起きなかった。お粗末な印象だ」と批判した。

 東京都内で取材に応じた日本オリンピック委員会(JOC)竹田恒和会長は「世界に向けて一つ信頼を失った」と指摘。「二度と起こさないためにも状況をつかむ必要がある」と検証を訴えた。

 建設計画が白紙撤回された新国立競技場の予定地。近くのJR千駄ケ谷駅前では東京都練馬区の自営業の女性(28)が「本当に開催して大丈夫なのか」と硬い表情。

 新国立競技場の計画見直しに続き、対応に追われた東京都庁。ある職員は「ネガティブなイメージが残ったままよりはいい、と思うようにする」と自分に言い聞かせるように話し、都議の一人は「森喜朗会長をはじめ大会組織委は緊張感が足りないのではないか」と対応を問題視した。

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