柔道、田知本愛が判定で悲願の初優勝

 「全日本女子世界選手権」(19日、横浜文化体育館)

 世界選手権(8月・アスタナ=カザフスタン)78キロ超級代表最終選考会を兼ねて行われ、昨年と同じ顔合わせとなった決勝は、田知本愛(26)=ALSOK=が山部佳苗(24)=ミキハウス=を旗判定で下し、10度目の出場で悲願の初優勝を果たした。市橋寿々華(大阪府警)、初出場で20歳の山本沙羅(大体大)が3位。

 10度目の挑戦でやっと頂点にたどり着いた。田知本愛は派手に喜ぶこともなく、夢見心地のようだった。「昨年のような悔しさを味わいたくなかった」と静かに話した。

 1年前に一本負けした山部との再戦。序盤、中盤、終盤とそろって指導を受けた。押し合いが続き、決定的な場面もないまま6分間が終了。「お願い」と祈った判定を3-0で制した。技の数と先に攻める姿勢が勝利を呼び込んだ。

 満を持して5大会連続となる世界選手権に向かう。昨年末に代表チームの首脳陣へ提出した課題シートには「日本一、世界選手権優勝、五輪金メダル」と書いた。「リオ五輪優勝を達成するためにも、まずは世界で優勝したい」。目を覚ました新女王には、まだまだ大仕事が残っている。

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