“元祖・山の神”今井いよいよ覚醒だ

 「東京マラソン」(22日、東京都庁~東京ビッグサイト)

 男子マラソンの15年世界選手権(8月・北京)代表選考会を兼ねる東京マラソンを控えた21日、国内有力選手たちが最終調整を行った。箱根駅伝の5区で活躍した“元祖山の神”今井正人(30)=トヨタ自動車九州=は、今年の箱根駅伝5区に誕生した“3代目山の神”神野大地(青学大)の走りに刺激を受け、自身もマラソンでの神懸かった走りを誓った。

 30歳となった“元祖山の神”今井の表情には、これまでとは違う余裕が漂っていた。約40分の早朝練習を終え、報道陣に対応。「あとはスタートラインに立つまでリラックスして臨みたい。結果を出さないといけないという自覚はある」と、穏やかな口調の中に手応えをにじませた。

 マラソンは9度走って、昨年の別府大分で記録した2時間9分30秒(2位)が最高。2時間10分前後で走る安定感はあるが、どこか殻を破れない感があった。今大会は「タイム的にもっといかないと。きっかけとなる大会にしたい」と、心に期するものがある。

 今年1月の箱根駅伝で5区区間賞をマークし、“3代目山の神”となった青学大の神野の走りにも刺激を受けた。「もう3代目なんですね」としみじみと語りつつ、「一発やってやるっていう攻めの走りだった。それを今度は僕がマラソンでやらないといけない。自分自身(の大学時代)を超えられる走りをしたいと思ってる」

 かつての“神”が、低迷する日本男子マラソンの“救世主”に、名乗りを上げる。

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