徳島・垂井「すべてが勉強」北米遠征

 【徳島・垂井佑樹捕手】

 初戦から先発出場するなど、垂井佑樹は北米遠征8戦目までのうち、5試合でスタメンマスクを被った。さっそく海外で戦うことの難しさを感じている。ボールがよくすべるのだ。

 「余計に力を入れないとすべっちゃう。いまはもう普通に投げられてます。3、4試合目ぐらいで気にならなくなりました」

 すぐにうまく対応し、普段より約0・2秒も速い二塁送球1・8秒台を連発する。最初の2試合で3度盗塁を阻止してみせた。

 「すべるから、ちっちゃく速くパン!と投げないと。すべるボールが逆にいいきっかけになったかもしれないです。最後のリリースだけ(スナップを)かけるというか。捕って最後の瞬間だけクッ!と『叩く』というか。ムダな動きが少なくなってるんかな」

 打撃も好調だ。8試合を終え、打率・333をキープしている。

 第7戦、1勝1敗で迎えた首位・ニュージャージー・ジャッカルズとの最終第3戦(6月16日、リトルフォールズ)は、2対2の同点のまま終盤を迎えた。七回裏、マウンドの松本英明(高知)が2死一、三塁のピンチに直面する。3番・チャールズには前日もサヨナラ本塁打を浴びていた。

 「4番のほうが打ち取れる可能性は高かった。歩かせて4番で打ち取ったとしても、あの3番と勝負してみたくて。『当てるぐらいでもいいから、しっかりインサイド突いて勝負しよう』という意図がありました」

 勝ち負けには当然こだわるが、北米遠征だからこそできる勝負がある。内角へのストレートをライナーで左翼ポール際へ運ばれ、3ランを浴びたが、中島監督も「あそこで逃げても意味はなかった」と評価した。

 「多分、人生でこんな経験できる機会ないと思う。すべてが勉強になることやと思います。チームメートをはじめ、相手チームからもいろいろ勉強することが多い。全部のいいところを吸い取って行きたいです」

 出発前の空港、TVカメラの前で2つの目標を口にしている。1つ目「盗塁阻止」はすでにクリアした。次に目指すのは、2つ目に掲げた「完封勝利」である。

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