広島・大瀬良 北別府、佐々岡らに続く13年連続勝利 八回三者凡退「リリーフという役割ですが、勝てるとうれしい」
「DeNA3-5広島」(27日、横浜スタジアム)
広島・大瀬良大地投手(35)が入団から13年連続勝利となる今季1勝目を手にした。同点に追いついた直後の八回に登板。三者凡退で流れをキープすると打線が直後の九回に勝ち越して白星が舞い込んだ。チームは今季4度目の3連勝。昨季を上回る4位フィニッシュへの道も見えてきた。
リリーフにとって自らが勝利投手になるには巡り合わせが大きな鍵を握る。抑えても勝利がつかないことがほとんどで、打たれても直後に味方が試合をひっくり返せば勝利がつくこともある。そんな中、シーズン残り8試合で挙げた今季1勝目。滑り込む形で連続勝利を13年に伸ばした大瀬良はチームの勝ちに目を向け、喜びをにじませた。
「今はリリーフという役割ですが、勝てるとうれしいですし、今日もチームが勝って良かったなとホッとしています」
3-3の同点に追いついた直後の八回にマウンドに立った。先頭・度会と牧をともに二ゴロに打ち取ると、筒香と対峙(たいじ)。フルカウントから目いっぱいの151キロを投じた。前の打席で特大弾を放っていた同い年のスラッガーも応戦。飛球は歓声とともに舞い上がったが中堅フェンス手前で失速し、大盛のグラブに収まった。力でねじ伏せ、爽やかに汗を拭った。
「粘り強く良い形でアウトを取っていければ、流れはこっちに来るかなと思っていた」。その言葉通り、直後の九回に菊池が決勝の勝ち越し2点適時打。新井監督も「あそこで大地が0で帰ってきてくれたので、九回の攻撃につながったと思います」と好投を高く評価した。
これで新人年の2014年から13年連続勝利を記録した。入団1年目から広島一筋で長年にわたって連続勝利を記録したのは、北別府学(19年連続)、佐々岡真司(18年連続)らがいる。球団史に残るそうそうたる投手たちも歩んだ道を進む右腕は「周りの人に支えられながら勝ち星を積み重ねてこられた」と感謝。昨季終盤には右肘を手術し、今季は序盤から中盤にかけて先発で思うような結果が出ない時期があった。サポートしてくれた人への思いが口を突いて出た。
チームは26日に最下位を脱出し、4位浮上を視界に捉える。勝ちパターンとしての起用も増えてきている大瀬良は「(役割が)変わってきているのは理解はしているんですけど、基本的にはどんな役割でも変わらない。100%の気持ちで頑張る思いで上(1軍)に来たので」と力を込めた。Bクラスが決まっていても闘志は消えない。最後まで一球入魂を貫く。
◆広島投手の連続シーズン勝利 新人年からでは、北別府学が19年(76~94年)佐々岡真司18年(90~07年)といった例がある。なお2年目以降からも含めると、最長は大野豊の21年(78~98年)。ほかに川口和久の13年(82~94年)という例もある。
