広島・勝田163センチ急成長 先制V撃&猛打賞 止まらん直近10戦打率4割 新井監督「キレが増している」

2回、先制となる適時打を放つ勝田(撮影・北村雅宏)
赤木(左)とお立ち台で笑顔を見せる勝田
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 「広島3-2巨人」(25日、マツダスタジアム)

 広島・勝田成内野手(23)が決勝打を含む今季3度目の猛打賞で勝利に貢献した。二回2死二塁で井上から先制の右前適時打を放つと、四回にも追加点につながる遊撃への内野安打をマーク。七回にも中前打を放ち、打率を・211まで上昇させた。これで3試合連続の複数安打。新井貴浩監督(49)も成長に目を細めた。

 小さな体で特大の仕事を果たした。成長著しい背番号0が本拠地で大暴れ。短く持ったバットから3度、快音を響かせて勝利に貢献した。同期の赤木とともにお立ち台に上がった勝田は、「やっぱりうれしいです」と最高の景色を目に焼き付け、白い歯をこぼした。

 初対戦の井上に対し、狙いを絞って対応した。二回2死二塁で「真っすぐを狙おう」と2球目の内角ツーシームを詰まりながらも右前へ運び、先制に成功。四回2死二塁では9球粘って、最後は変化球を三遊間へ。一塁への送球がそれる間に二走が生還し、貴重な追加点となった(記録は内野安打と失策)。七回にも中前打を放ち、今季3度目の猛打賞を記録した。

 この日の3安打で3試合連続複数安打をマークし、5試合連続安打は自己最長を更新中。好調の要因は阪神・中野を意識したコンパクトな打撃フォームだ。同じ左の好打者の動画を確認し、「力まず打席に立つ。脇を畳んでスイングする」という意識を習得。打率は長らく1割台と苦戦が続いていたが・211まで上昇。「1日1本打てるようにやりたいと思います」とさらなる積み重ねを誓った。

 現役のNPB選手の中で最も身長が低い163センチ。幼少期から体が小さく、特に苦労したのが野球用品のサイズだった。最も小さいサイズのスパイクを選んでも2センチ大きかったことも。そこで両親が用意したのが、特別なインソール。メーカーに赴き、足のサイズや形状に合わせてオリジナルのソールを注文。ブカブカの靴の中でも足が遊ばないよう工夫した。プロとなった今でもサイズを変えながら特注のインソールを愛用中。1年目の奮闘ぶりを足元から支えている。

 新井監督は「スイングのキレが増している。打席を重ねるごとに成長している」と内容を評価。「試合に出て数多く打席に立つ、守備につくことで身体も少しずつできてきている」と、ルーキーながらスタメンでの出場を続け、攻守で躍動している。

 チームは優勝争いを繰り広げる巨人との4連戦を3勝1敗で勝ち越した。シーズンは残り8試合。「一戦一戦、頑張りますので最後まで応援お願いします!」とヒーローインタビューを締めくくった勝田。若鯉に消化試合はない。1年目のシーズンを最後まで全力で駆け抜ける。

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