広島スイッチヒッター平川 雄たけび待望プロ1号「うれしいです!」も「『なんで右打席なのかな』って感じ」
「西武4-3広島」(9日、ベルーナドーム)
ついに出た!広島のドラフト1位・平川蓮外野手(22)=仙台大=が待望のプロ初本塁打を放った。大型スイッチヒッターとして前例の少ない道を進む中で、記念すべきアーチは右打席から。「うれしいです」と素直な思いを語り、力強く前を向いた。チームは3点リードを追いつかれ、九回にサヨナラ負けを喫して連勝ストップ。10日の試合で仕切り直す。
鯉党にとっても平川自身にとっても待ちに待った瞬間だった。「おぉ、飛んでったー!」。鋭いスイングで放たれた打球は時速163キロを記録。左翼席へグングン伸びていく白球を見つめながら、平川は笑顔になった。さっそうとダイヤモンドを一周。ベンチに戻ってナインから祝福されると万歳しながら、雄たけびを上げた。
プロ入り後初めて9番で起用され、1-0の三回1死からプロ1号は生まれた。相手先発の好左腕・武内が投じた高めのツーシームを一閃(いっせん)。手応えは「ありました」。納得の一発を「自分のスイングで振り抜くことができました」と振り返り、「プロ初ホームラン、うれしいです!」と喜びを表現した。
大型スイッチヒッターとしての道を歩む中、初本塁打は打席数の多い左打席ではなく、右打席から生まれた。「左(打席)では、もっと早く出るかなと思っていて。『なんで右打席なのかな』って感じです」。素直な思いを明かしつつ、頭をかいた。
プロ1年目は試練が続いている。キャンプやオープン戦でアピールを続けて開幕スタメンを勝ち取るも、開幕4戦目の3月31日・ヤクルト戦(神宮)での守備時に右肩を負傷し、肩鎖関節損傷で戦線離脱。1軍復帰してからの5月にも体調不良でファームでの再調整を強いられた。2度目の登録抹消時の打率は・187。プロの壁にぶつかり、ファームでは左打席に関して「全て変えた」と語るほどの大幅な打撃改革に着手した。
右打席も新井監督から日々、助言を受け、自らも質問しながらレベルアップを図っている。その成果ともいえる一発に「右は(これまで)何も考えていなかったので。監督に言われたことをやっていたら打てました」と充実感を漂わせた。
現状、右打席の打率・280で、左打席では・164。数字上では大きな差がついているが、平川自身は左打席からの柵越えも「いずれ打てるかなと思います」と泰然自若の姿勢だ。新井監督も「良いホームランだったと思います」と評価。チームは12球団ワーストタイとなる今季4度目のサヨナラ負けを喫した。次は勝利へ導くアーチをかける。
