広島・佐々木「よっしゃ!」雄叫びプロ1号 2年目216打席目にマツダ沸いた 「阪神も強いんで」胸の内も明かす
「広島5-7阪神」(4日、マツダスタジアム)
広島・佐々木泰内野手(23)が2年目でプロ初本塁打を放った。2点リードの八回に木下から左中間席へ飛び込む1号ソロをたたきこみ、追加点をもたらした。試合前まで打率・130と苦しんでいた若き4番がようやく目を覚ましたが、チームは逆転負けで4連敗を喫し、借金1。まずは連敗を止め、快進撃の足掛かりをつくりたい。
雨を切り裂いて打球がぐんぐん伸びていく。白球が左中間フェンスを超えると、佐々木は拳を握り「よっしゃ!」と叫んだ。ベンチでは控えめに喜びながら、どこか安堵(あんど)の表情も。216打席目で刻んだ大砲としての第一歩。「うれしかったですけど、阪神も強いんで気を抜かずにいこうという気持ちは強かったです」と胸の内を明かした。
4-2で迎えた八回無死で迎えた第4打席だ。木下のスライダーを捉えた打球は美しい放物線を描いて左中間席へ。2月に行われた侍ジャパンの壮行試合でバンテリンの左翼席にたたき込む“プロ1号”を放っていたが、公式戦ではこの一発が正真正銘のプロ1号。「自分の思ったようなスイングができていた」と納得の一振りだった。
佐々木のバットの握りには特有の“形”がある。右手の小指と薬指が左手の上に重なるようにそっと添えられている。誰かから教わったわけではない。「気がついたらこうでした」と、野球人生の中で自然と身についた身体が選んだ握り方だ。
青学大時代、そしてプロ入り後も何度か両手で握る形に修正を試みたが、自慢の飛距離は消えた。そんな迷いを振り払ったのはかつてのアーチストたちだった。中村紀洋、中村剛也ら名だたる強打者たちも佐々木と同じバットの握りで放物線を描いていた。「良い例もたくさんあった。これでいいんだ」。映像などで確認し、そう確信した時、スイングに迷いはなくなった。本能的に導き出したスタイルで、自分だけの道を歩んでいく。
チームは悪夢の逆転負けで4連敗を喫し、借金1。早朝から降り続いた降雨の影響で試合開始が1時間遅れ、15時にプレーボールがかかった一戦は五回裏に雨脚が強まり、約1時間の中断を挟み、試合終了は20時。悪天候の中、最後まで声援を送り続けた鯉党に勝利は届けられなかった。
「やっぱり(自分が)打ってもチームが勝てなかったら意味ないんで。きょう一本出たことはよかったんですけど、また明日が来る。明日に向けていい準備をしたい」と佐々木。今季は開幕から4番を任されている若鯉は誰よりも負けず嫌い。自身のバットでチームを勝利へと導いていく。
