広島・遠藤 “マエケンから卒業”単独自主トレ4年ぶり 楽天入りに複雑な感情も「教えてもらったこと生かす」

 キャッチボールをする遠藤(撮影・市尻達拡)
 キャッチボールをする遠藤(撮影・市尻達拡)
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 ローテつかんで恩返しじゃ!広島の遠藤淳志投手(26)が22日、マツダスタジアムで自主練習し、“マエケン塾”から卒業して来年1月は単独で自主トレを行うことを明かした。来季から楽天に加入する前田健太投手(37)と先発同士で投げ合うことを熱望した。

 遠藤は師匠・前田健太の楽天入りに複雑な感情を抱いていた。実績十分の右腕が加わることによって、さらに激しさが増すローテ争いを回避できた安堵(あんど)感。一方で間近で技術を吸収できる絶好の機会にもなったはず。「同じチームでやりたかった気持ちの方が強いけど、もしマエケンさんがカープに来ていたら、(先発の)枠が1つなくなる厳しい戦いにもなっていたと思う」と受け止めた。

 昨年と今年の1月に、森下とともに前田に弟子入り。キャッチボールなどの相手をして「あ、さすがだな」と思う場面が多々あったという。前田のレベルの高さを痛感しているだけに「もしこの人がカープに入ってきてたら、どんどん1軍の舞台が…」と本音が漏れた。

 来年1月は師匠のもとから離れて、広島で自身約4年ぶりとなる単独自主トレを行うことにした。「マエケンさんと2年連続でやらせてもらって、その中で自分の中でつかめたものがあった。それを一人でちょっと考えながらやろうかなと思ってて」。11月の秋季キャンプでも球質の改善に成功し、「キレも含めてベース板で強いボールが投げられるように秋はなっていた」と力を込める。

 今季は7試合の登板で1勝2敗、防御率5・79。8月3日・中日戦(マツダ)で約2年ぶりの先発勝利を挙げるもローテ定着には至らなかった。今オフは秋に得た好感触を体にさらに染み込ませる作業に時間を割いている。1月は早々にブルペン入りする予定で「2月1日には100%を出せるように」とキャンプインと同時の猛アピールを目指す。

 「先発で行きたい」という意思を持つ右腕。ローテをつかんだ先に見据えるのは前田との投げ合いだ。「交流戦とかで投げ合って、投げ勝つことが一番の恩返しになると思う。教えてもらったことを生かして、一人での自主トレも頑張って、交流戦で姿を見せられたらなって思ってます」。カープでポジションを確立し、師匠の目の前で成長した姿を見せる。

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