広島・仲田20歳がグングン成長 先制2点打でフェニックス4打点 「チーム内打点王」へ判断力も勉強中
「フェニックス・リーグ、ロッテ4-3広島」(13日、天福球場)
広島・仲田侑仁内野手(20)が13日、みやざきフェニックス・リーグのロッテ戦(天福)で、勝負強さを発揮した。初回に先制の2点中前打を放ち、チームトップとなる4打点目をマークした。今秋の目標は「チーム内打点王」。打席内での判断能力と技術を磨き、右肩上がりの成長曲線を描いていく。
追い込まれながら泥くさく食らいついた。2者が生還するのを確認した仲田は、一塁コーチの新井良2軍打撃コーチとグータッチ。価値ある先制打に「自分の中でも内容のある打席だった。しっかり粘れたのかなと思います」と胸を張った。
初回1死二、三塁の好機。カウント1-2から2球粘り、最後は内角の直球を詰まりながらも中前に運び、試合を動かした。
フェニックス・リーグでは5試合中3試合で4番を任され、ここまで14打数4安打、打率・286。4打点はチームトップだ。「自分の結果を犠牲にしても、チームに得点が入る打撃を」と、今秋はチーム内打点王を目標に掲げる。
打点を稼ぐため、状況を読む力を養っている。「アウトカウントや点差、守備位置を整理して打席に入っている」。追い込まれてからはノーステップ打法に切り替え、初回の適時打もその形。「三振では何も生まれない。どんな形でも走者をかえす意識で臨んでいる」と力を込めた。
もちろん、自身の最大の武器である長打力も忘れてはいない。ウエスタンを含めてプロ2年で本塁打は出ていないが、「長打力を期待されて入団した選手。打点を稼ぐのはもちろんですけど、ホームランも狙っていきたい」と力強く宣言。今季は1軍出場なしと悔しさを味わった高卒2年目の大砲候補が、着実に階段を上っていく。





