広島・玉村4勝の壁打破! 新井監督の闘魂注入で自己最多5勝目 前日に「気合入っているか!」
「広島6-2ヤクルト」(15日、マツダスタジアム)
闘魂を注入され、厚い壁をぶち破った。約1カ月ぶりとなる1軍登板で広島・玉村昇悟投手が燃えた。初回に援護を受け、5回3安打1失点と粘り、自己最多の5勝目。「ずっと4勝止まりだったのが、5いけたというのは、周りに助けてもらったんですけど、良かったと思います」と顔をほころばせた。
初回から飛ばした。「やっぱり久しぶりだったので、いけるところまで全力でいくだけだと思った」。序盤3イニングを無安打に封じ、四回に連打で1点を失うも最少失点で食い止めた。
課題だった走者を背負ってからの投球でも成長を証明。4-1の五回は1死満塁から浜田を三直に打ち取ると、岩田を中飛に斬った。ファームでではクイックモーションなどを見直して、課題克服にいそしんだ。その成果としてピンチをしのぎ、グラブを強くたたいて雄たけびを上げた。
1軍マウンドは8月10日・中日戦(バンテリン)以来。登板前日には新井監督から「気合入っているか!」と闘魂を注入され、「入っています!」と返した。その言葉通りの投球に指揮官も「立ち上がりから、しっかり飛ばしている印象だった。今日は本当に気持ちのこもったマウンドだったと思う」と目尻を下げた。
21年と24年に4勝止まりだった左腕。5勝目の壁に打ちのめされていた“アントキの昇悟”はもういない。





