広島・床田 9月大加速へ初戦必勝!2日DeNA戦先発で3年連続2桁星も決める 「まずは一個」大失速の悲劇繰り返さない

 いざ反攻の9月へ!広島の床田寛樹投手(30)が1日、先発する2日・DeNA戦(マツダ)での好投を誓った。チームは昨季の9月に5勝20敗の大失速。床田自身も0勝3敗、防御率5・14と苦しい1カ月を過ごした。それだけに9月の初戦は絶対に落とせない。自身の3年連続2桁勝利も懸かる重要な一戦。新井貴浩監督(48)も昨年の悔しさを晴らす覚悟を示した。

 悲劇は繰り返さない。忘れたくても忘れられない“悪夢の1カ月”から早や1年-。大事な9月の初戦は、左のエースに託された。床田は大粒の汗を拭いながら、「まずは一個勝ちたいなという感じです。とりあえず去年を超えられるようにしたい」と軽やかな口調に気合を込めた。

 昨年の9月、チームは歴史的な大失速を経験した。リーグワーストタイ記録の月間20敗を喫し、1カ月で首位から4位まで転落。床田自身も悪い流れを止められず、4試合に先発し、0勝3敗、防御率5・14とらしくない投球が続いた。「負けられない試合が続いてきて、先制点を取られたらきついなという気持ちが強すぎた」と苦しんだ要因を分析。「最低でもチームが勝てるように」とチームの勝利を最優先に考え、腕を振る覚悟だ。

 昨年のリベンジを期すのは指揮官も同じだ。新井監督は「去年の悔しい分、今年は絶対にやり返すんだという気持ちでいてくれていると思う」と選手の反攻に期待。8月は5連勝を記録するなど、9月の戦いに向けての上昇気配を感じ取っており、「継続して根気強く戦っていきたいと思います」と上位に食らいついていく姿勢を強調した。

 9月の戦いを占う意味でも重要な一戦となるが、床田自身の大台達成もかかっている。前回8月26日・巨人戦では9回1失点の好投で9勝目を挙げ、3年連続2桁勝利に王手をかけた。「キャリアハイ(更新となる12勝)が目標でもあるので、まずは一個勝てるように。いい投球ができればおのずと結果もついてくるかなと思います」と節目の1勝をかけたマウンドで、チーム浮上の流れをつかみにいく。

 2日からは1ゲーム差で追う3位・DeNAとの3連戦が始まる。同戦はチーム別で最多となる8試合目の登板。ここまで2勝2敗ながら防御率1・95と相性はいい。この日はマツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加し、キャッチボールなどで調整した。「僕と大瀬良さんで(2、3日の試合を)取れれば、またいい1週間が始まると思う。まず僕がイニングをしっかり頑張って投げて、チームが勝てればいいかなっていう感じですかね」と床田。昨年の苦い記憶を勝利で上書きしてみせる。

 ◆昨季9月の大失速 8月終了時点は61勝48敗5分けでリーグ首位。ところが、9月に想定もしなかった悪夢が待っていた。3日から4連敗を喫し、7日の中日戦でいったん連敗を止めたが、その後は8日から泥沼の6連敗。この負のリズムから抜け出すことができず、9月は一度も連勝がなく、6連敗と3度の4連敗があり5勝20敗、勝率.200という大失速。床田、大瀬良がともに0勝3敗、森下は0勝5敗と主力先発陣が未勝利に終わり、9月終了時には4位まで後退した。

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