広島・高橋 4年ぶり安打で2点先制も「もっとできることはあった」村上に2被弾 「どんどん悪くなっていった」今季初黒星

 3回、村上に1発を浴びガックリの高橋(撮影・園田高夫)
 2回、先制適時二塁打を放った高橋(撮影・園田高夫)
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 「ヤクルト5-4広島」(30日、神宮球場)

 打球の到達点を見届けるしかなかった。最も警戒すべき相手に浴びた2被弾が、勝敗を分けた。広島・高橋昂也投手は3回6安打4失点で今季初黒星。「長く投げるにつれて、どんどん悪くなっていった。そこは先発としてはダメだった」と悔しさを押し殺すように言葉を並べた。

 2点を先制した直後の二回。先頭の村上にバックスクリーンにソロを浴びた。1点リードの三回は先頭・山野への四球から無死二、三塁とされ、長岡の二ゴロの間に試合を振り出しに戻された。なおも2死三塁で再び村上に勝ち越し2ラン。打球は前打席のリプレー映像のように、バックスクリーンへ着弾した。

 相手主砲の長打力に屈しての敗戦。左腕は「逃げるというのは基本、どの打者にもないけど、あっちが一枚も何枚も上手だったとしか言いようがない」と脱帽しながら「もっとできることはあった。そこを反省していきたい」と視線を上げた。

 打撃では二回2死一、三塁で右中間へ先制の2点適時二塁打。安打は2021年以来4年ぶり、長打はプロ入り初となったが「そこは別に何もないですね」と、本業の投球で好結果を示せなかった事実を受け止めた。

 5月5日・ヤクルト戦以来、今季2度目の先発。中継ぎが主戦場だが、右肩の張りで離脱中の森下の代役で出番が巡ってきた。「できることを精いっぱい、やれれば」と高橋。引き立て役に回った苦い経験を、次戦につなげていく。

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