広島・床田 4度目ついに大竹との投げ合いに勝った!7回2失点で8勝目 打球が左太もも直撃も「ああいうので代わる気はない」

 3回、逆転3ランを放ったモンテロ(右)を笑顔で迎える床田
 真っ赤な風船で染まるスタンドを背に力投する床田(撮影・北村雅宏)
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 「広島9-2阪神」(12日、マツダスタジアム)

 アクシデントに見舞われても心は折れない。額に汗を垂らしながら、広島・床田寛樹投手が7回5安打2失点で6月21日以来の8勝目。「(4四球で)四球が多かったし、ストライクを取るのに苦労していたので本当、助けてくれた」と攻撃陣に感謝した。

 三回2死一、三塁で前川に投手強襲の適時内野安打。この打球が左太ももを直撃し、ベンチに下がって治療を受けた。嫌な空気が漂っても本人だけは違った。「僕は、ああいうので代わる気はない。骨が折れてなければ大丈夫ですよ」と、あっけらかんと無事を強調。その後、満塁で木浪に押し出し四球を与えるも、四回以降は無失点投球を続けた。

 立ち直った裏にあったのは、気持ちの持ちように加えた変化。「頑張るのをやめた。最初は頑張り過ぎて制御し切れないところがあった。途中から緩く投げたり強く投げたり、メリハリを付けながら」。調子が良かった分、他の変化球がコントロールできなかったという。真剣勝負に身を投じながら、絶妙な力配分で役割を果たすところに左腕のすごさがある。

 それと同時に持ち前の器用さも活用した。10日の残留練習中「ちょっと投げてみようかな」と試したナックルカーブを、点差が開いた試合後半に選択した場面もあった。六回2死では、その球種で植田を遊ゴロに料理。「バリ良かったです。点を取ってくれたからこそ試せた」と味方の奮起も自身に好転した。

 今季4度目で、大竹との投げ合いに初勝利。自身の阪神戦の連敗も4で止めた。左のエースがここから再加速していく。

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