広島借金10逆戻り 今季8度目サヨナラ負け 九回森浦が誤算も新井監督「あそこは森浦以外はいないので」
「DeNA5-4広島」(5日、横浜スタジアム)
シーソーゲームの先に待っていたのはつらい結末だった。同点の九回に森浦大輔投手が決勝点を許して、今季8度目のサヨナラ負けを喫した。新井貴浩監督は「あそこは森浦以外はいないので」と全幅の信頼を強調。3敗目となった左腕は「切り替えます」と懸命に前を向き、現実と向き合った。
4-4の九回は先頭・佐野と宮崎に連打され、無死一、三塁のピンチとなると、ベンチはオースティンを申告敬遠して満塁策を取った。際どい判定が続き、フルカウントから蝦名に直球を左翼へ運ばれ、犠飛であえなく試合終了。最後にバッテリーが選択したのは直球で、森浦は「結果を見て、納得はいかない1球」と唇をかみしめた。
9連戦の初戦で頼みの先発・床田は踏ん張れなかった。序盤に2被弾すると2点リードの六回にも蝦名に一発を食らい、1死二塁となったところで降板となった。イニング途中で床田を降板させたことについて指揮官は「体も重そうだったし、ホームランからヒットで流れがあっちに行っていた。あそこは迷わず塹江とザキ(中崎)で一つずつと思って用意していました」と説明した。
六回は同点で踏みとどまったものの、打線も六回以降得点なしで敗北。借金も10に逆戻りとなり、3位・DeNAと4差に拡大した。これ以上離されるわけにはいかない。





