広島・林2戦連発! 前夜の2年ぶり弾に続き鯉の大砲が覚醒の兆し「気持ちの面で余裕が出た」 チームは悲劇的サヨナラ負け

 小園(中央)らに迎えられ生還する林(左)=撮影・佐藤厚
 5回、2試合連続の2号3ランを放つ林(撮影・佐藤厚)
 5回、林は左越えに2試合連続の2号3ランを放ち、右手を高々と上げ本塁に向かう(撮影・佐藤厚)
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 「ヤクルト7-6広島」(21日、神宮球場)

 赤く染まった左翼スタンドに白球が吸い込まれると、球場の左半分は割れんばかりの大興奮に包まれた。広島・林晃汰内野手がプロ入り初の2試合連続本塁打。ショッキングな敗戦の中で、期待の大砲候補が確かな成長ぶりを披露した。

 1点差に迫られた直後の五回2死一、二塁だ。ランバートの直球を振り抜くと、高く舞い上がった打球はそのまま左翼フェンスを越えた。価値ある2号3ランに「感触は良かったです。自分のスイングでしっかり捉えることができました」。三塁を踏むと、総立ちになったベンチの仲間に向けて右手を突き上げた。

 17日に1軍再昇格し、先発出場した20日の一戦は六回1死で今季初本塁打。自身2年ぶりの一発を号砲に、2試合連続で神宮の夜空にかっ飛ばした。「(20日の一発で)気持ちの面でも余裕が出たというのはある。そこは結果が出て良かったかなと思います」と笑顔なく淡々と振り返った。勝利に直結しなかったことだけが悔しい。

 球宴ブレークを挟み、後半戦は26日から始まる。「1打席1打席、意味のある打席をもっと増やしていきたい」と次なる戦いを見据えた林。期待のロマン砲は持ち前のパワーで、チームの得点力不足解消に尽力していく。

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