広島・ファビアン得意神宮から逆襲だ 23打席連続無安打も「心配ない」 球場別でトップ打率・438

 トンネル大脱出じゃ!広島のサンドロ・ファビアン外野手(27)が18日、不振脱却に自信をのぞかせた。現在、来日後ワーストの23打席連続無安打と苦しんでいるが、「いい時に戻す自信はある」ときっぱり。19日から乗り込む神宮球場は、球場別でトップの打率・438をマークしている。相性抜群の地で快音を取り戻し、前半戦を締めくくる。

 ファビアンの表情に悲愴(ひそう)感はない。常に明るく、前向きにプレーする自身のスタイルでトンネルを脱出する。「自分の気持ちの中では心配ないと思っている。いい時の形に戻すだけ。そういう意識で練習している」と復調への道を見据えた。

 現在、来日後ワーストとなる23打席連続無安打。10日・阪神戦(マツダ)の第4打席で右前打を放って以降、快音がピタリと止まっている。この間、出塁も13日・中日戦(バンテリン)での申告敬遠のみ。一時は3割を超えていた打率も・287まで下降している。

 苦しい打席内容が続いているが、不調の要因は分析済みだ。「タイミングが合っていなくて、厳しいボールまで振ってしまっている」と話し、「そこ(厳しいボール)を我慢できるように試合中も気を付けている」と修正点も明確。焦ることなく、積み上げてきた経験を頼りに立て直しを図っている最中だ。

 17日・DeNA戦(マツダ)では雨による中断中にキャッチャー防具をフル装備してベンチ内に登場。爆笑を誘い、ムードメーカーとしてチームを盛り上げるなど、不振の中でも陽気な性格は変わらない。「野球選手はずっと調子を良く維持するのは難しい。良い時と悪い時がある。今はフォームやタイミングの取り方をいろいろ試しているところだよ」と目線は前を向いている。

 刺激を受ける存在もいる。相棒のモンテロが16、17日のDeNA戦で来日初の2試合連続弾をマーク。打球に角度が出始めており、メジャー通算21本塁打の本領を発揮発揮しつつある。「モンティーの調子が上がっているのはすごくうれしい。今は僕のカバーをしてくれている。いいコンビだと思う」。兄弟のような固い絆で結ばれた2人が同時に波に乗れば、ここからの逆襲劇に期待が高まる。

 19日から乗り込む神宮球場では今季、球場別トップの打率・438をマーク。4月2日の同戦では来日初アーチを放つなど、相性は抜群だ。「いい時に戻す自信はあるよ」とファビアン。前半戦を締めくくる3連戦。相性抜群の舞台で、背番号61が再起へののろしを上げる。

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