痛恨逆転負けの広島・新井監督 勝率5割逆戻りも12安打「内容もいい」前向く 奮闘マルチ小園「結果残さないと」

 「中日3-2広島」(27日、バンテリンドーム)

 奮闘マルチじゃ!広島・小園海斗内野手(25)が2安打を放ち、好調をキープした。6月の月間打率は・362をマークし、安定感のある打撃で打線をけん引している。リーグ戦再開初戦、チームは痛恨の逆転負けで勝率5割に逆戻り。3位タイに後退したが、新井貴浩監督(48)は12安打を放った打線について「内容もいいので継続していきたい」と前を向いた。

 鬼門・バンテリンでも関係ない。6月絶好調の小園が悔しい惜敗の中で、2安打をマークする躍動。交流戦から続く好調ぶりをリーグ戦再開の初戦でも示し、「あの2打席は良かった」と頼もしい姿を敵地の鯉党へ届けた。

 相手先発・大野とは今季2度目の対戦。4月10日の対戦では、6回2安打無失点に抑え込まれており、小園も2打数無安打だった。その左腕に対し、きっちりバットで借りを返した。

 初回2死では二ゴロに倒れるも、同点の三回1死一、二塁で迎えた第2打席だ。「甘い球がきたら強く振ろうとは思ってました」と初球のフォークを捉えた鋭い打球は一、二塁間を破って右前へ。価値ある一打で1死満塁と好機を拡大すると、続くモンテロの左犠飛で勝ち越しに成功した。

 1点を追う五回1死でもカウント1-1からスライダーを右前へ運んだ。今季25度目のマルチ安打はこの日、26度目をマークしたファビアンに次いでチーム2位。好調な2、3番が打線を牽引している。

 6月は存在感を放ち続けている。5月は月間打率・185に終わり、打率は・250台まで下降したが、6月に入って一気に状態を上げ、ここまで80打数29安打、月間打率・362と絶好調。それでも「精度を上げていかないといけないなと思います」と現状に満足することはない。

 打線は12安打を放ちながら2得点に終わり、痛恨の逆転負け。昨季、3勝9敗1分けと苦しんだ“鬼門”で今季も1勝2敗となり、一刻も早く現状を打破したいところだ。新井監督は「ヒットも出ているし、しっかり振れている打者、捉えてる打者が多い。内容もいいので継続していきたい」と敗戦の中で明るい材料を見いだし、前を向いた。

 交流戦後の4日間の休養日を挟んで、この日からリーグ戦が再開。初戦は黒星発進となり、勝率5割に逆戻りで3位タイに後退したが、下を向いている暇はない。「結果を残さないといけない立場だと思うので、変わらずしっかりやっていくだけかなと思います。練習からしっかりと集中してやっていきたいです」と小園。残り2戦となった6月の戦い。背番号5が大きな背中で引っ張っていく。

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