広島・床田「情けないピッチング」も粘り腰5回1失点 リーグトップタイ7勝目 「次、僕がしっかり流れを持ってくる」
「広島8-3楽天」(21日、マツダスタジアム)
広島・床田寛樹投手は開口一番、勝利投手に似つかわしくないコメントを発した。「情けないピッチングをしてしまった。楽に投げられるところで、自分で苦しんでしまったかな」。球数が五回で100球に達したが、耐え抜いて5回6安打1失点。リーグトップに並ぶ7勝目を手にした。
三者凡退は初回のみ。2点の援護をもらった直後の二回は3本の安打でピンチを招き、1死満塁から太田の適時打で1点を献上した。「うまく打たれましたね。低めのいいところもうまく打たれたり、すごく(相手が)意識していたのかなというイメージがあった」と相手の対策を体感した。
三回以降は走者を出すも決定打は許さず、粘り腰を披露。「ツーシーム系を見切られて、あまりストライクも取れていなかった」という傾向を踏まえ、緩いパームも使いながら踏ん張った。
自身は交流戦3試合の登板で2勝1敗。異なるリーグ相手の勝負でも、大きく何かを変えることなく腕を振った。「セ・リーグでも初球から来るチームはある。自分なりに『このチームはセ・リーグのこのチームに似ているな』ってイメージしながらやっていました」と思考法も明かした。
前回14日・日本ハム戦は5回4失点で5敗目。今年は自身の連敗がなく、負けた次の登板で必ず勝っている。「次、僕がしっかり流れを持ってくる投球ができたら」と責任感を強めた左腕。高水準のパフォーマンスを求め、妥協なく突き進む。





