はにかむ広島・高橋昂也 4年ぶり勝利でお立ち台「素直にうれしい」逆転呼んだ2回0封 紆余曲折経た高校ビッグ4

 2回無失点と好投した高橋(撮影・市尻達拡)
 お立ち台でポーズを決める高橋とファビアン(撮影・市尻達拡)
 2回無失点と好投した高橋(撮影・市尻達拡)
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 「広島8-4ソフトバンク」(18日、マツダスタジアム)

 360度から大歓声を受けた広島・高橋昂也投手がはにかんだ。4年ぶりに勝利投手となって上がったお立ち台。「久しぶりにこの景色が見ることができて素直にうれしいです」と喜んだ。

 0-4の五回から登板。「とりあえず自分の力を出し切ろうと。流れを変えてやろうと(思って)マウンドに行った」。ダウンズ、秋広、渡辺を三者凡退に封じると、その裏に味方が2点をかえした。続投した六回は先頭・牧原大に安打を許すも、周東を併殺に仕留めて野村を空振り三振。直後にファビアンの満塁弾が飛び出して勝利が舞い込んできた。

 苦しんで再び戻ってきた1軍の舞台だ。19年に左肘を手術。21年に5勝を挙げるも、以降は思うような成績は残せず。22年と23年は2年連続で1軍登板なしに終わり、昨年の最終戦前にようやく1軍に呼ばれた。当時すでに高卒8年目。「どうせ終わりだな」。プロ人生最後の登板を覚悟して上がったマウンドで1回無失点でプロ初セーブをつかんだ。そこから秋季キャンプでアピールに成功し、新井監督からの信頼を勝ち取った。

 指揮官は「いろいろ苦労もあったと思う。彼もうれしいと思うし、自分もうれしい」と笑顔。「意識しないことを意識している」と高橋は言った。高校時代に寺島成輝、藤平尚真、今井達也とともに高校ビッグ4と呼ばれた男は紆余(うよ)曲折を経て無欲で腕を振り続ける。

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