広島・新井監督「まあまあ。そんなに悪くない」 先制打の坂倉が八回無死満塁で痛恨併殺→モンテロは空振り三振で無得点
「巨人4-1広島」(28日、石川県立野球場)
金沢の鯉党は悲鳴をあげたのち、ため息をついた。3点を追う八回に無死満塁の絶好機をつくりながらも無得点。広島・坂倉将吾捕手が痛恨の投前へのゴロでホームゲッツーに倒れると、モンテロは空振り三振を喫した。ただ、新井監督は各打者の内容を見て、「1点しか取れなかったけどね。まあまあ。そんなに悪くない」と平常運転で前を向いた。
期待感はピークに達していた。八回に相対した大勢は制球が安定しておらず、ファビアンに死球、末包に四球を与えた末の無死満塁だった。さらに打席に立ったのは初回に先制適時二塁打を放った坂倉。首脳陣も自信を持って送り出したが、最悪の結果になってしまった。坂倉は「次、頑張ります」と言い残し、帰りのバスへ乗った。
相手先発・山崎に対しても初回に先制点を挙げるも、以降は連打すら許してもらえず1得点にまとめられた。この日行われた石川県立野球場の両翼は91・5メートル。旧広島市民球場(両翼91・4メートル)とほぼ同じという狭さで試合前練習ではモンテロらが場外にボンボン飛球を放り込んでいたが、試合では柵越えが生まれなかった。
指揮官は「(山崎は)防御率1点台前半のピッチャーだから。要所で低めのいいところに決められたね」と脱帽。移動日を挟んで、30日から本拠地で行われる阪神との3連戦へ気持ちを切り替えた。





