広島・ファビアン 頼もしすぎV打!東から2点二塁打 首位打者キープ、打点リーグ6位「ファンノミナサン、アイシテル!」
「広島3-0DeNA」(25日、マツダスタジアム)
ここぞの場面で打ってくれる。鋭い打球が三塁線を抜けると、広島のサンドロ・ファビアン外野手は二塁へ。「宮島さん」の大合唱の中、いつものようににっこりと笑いながら、両手を突き上げた。頼もしいドミニカンが放った値千金の一打。お立ち台では「ファンノミナサン、アイシテル!」と喜びを爆発させた。
赤ヘル打線が東に襲いかかったのは、両軍無得点の三回だ。先頭のドラフト1位・佐々木(青学大)が左前打で出塁。その後、2死二、三塁となり、ファビアンが打席へ。1ストライクから「頭にあった」というチェンジアップを引っ張り込み、決勝の2点適時二塁打を放った。左腕とは早くも今季4度目の対戦。「あの変化球は見たことがあった。いい対応ができた」と胸を張った。
勤勉な姿勢が好成績につながっている。1打席ごとに新しいプランを立てて投手と対峙(たいじ)。狙い球、打つ方向、仕掛けのタイミングなど「毎打席、場面は違う。どういう場面かを見て、いい結果になる確率が高い方を選んでいるよ」と状況を見極めてバットを握っている。この日の適時打も、1打席目に打ち取られたチェンジアップを捉えたもの。同じ失敗は繰り返さない。
リーグトップの打率・315に加え、打点数でも23打点でリーグ6位に浮上。赤ヘル打線にとって欠かせない存在となっている3番打者が、快音を響かせ続ける。





