広島4連勝 堂林&菊池が同点九回に劇的ソロ競演 声弾む堂林「勝ちにつながって良かった」貯金2に回復

 9回、勝ち越しの1号ソロを放つ堂林(撮影・佐藤厚)
 9回、菊池(右)は1号ソロを放ち、堂林に迎えられる
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 「ヤクルト3-5広島」(7日、神宮球場)

 「神宮劇場」開演じゃー!広島は同点の九回、堂林翔太内野手(33)と菊池涼介内野手(35)に1号ソロが飛び出し4連勝とした。2度同点に追い付かれる苦しい展開だったが、最後は頼れるベテランがアベック弾。9連戦は4勝4敗(雨天中止1試合)で終え、貯金も2まで回復し、上昇気流に乗った。

 三塁ベースを回った堂林は雄たけびを上げた。選手会長がかけた値千金の勝ち越しアーチ。その数分後に菊池にも一発が飛び出した。土壇場で2人そろっての1号弾に三塁ベンチも総立ち。ヒーローインタビューに呼ばれた堂林は「覚えていないくらい集中していた。打てて良かった」と声を弾ませた。

 3-3で迎えた九回1死で打席を迎えた堂林は、初球を強振した。弾丸ライナーが左翼ポール際のスタンドに着弾。この日は2-2の七回2死一、三塁で代打として登場し、四球を選んでつないでいたが、安打を生み出せていなかった。「自分の中でモヤモヤしていた」という中で、痛快な一撃を放ち「勝ちにつながって良かった」と心地よさそうに汗を拭った。

 4月25日のDeNA戦(横浜)では同点の七回に一塁守備でゴロ後逸し、決勝点を献上するミスを犯していた。そこからチームは7連敗。「僕から始まった連敗でしたし、ズルズルいったら昨年の9月のような雰囲気もあった。そういうのは食い止めたいなと」。連敗中には選手会長として野手陣を招集してミーティングを開催し、現状打開を図っていた。

 そんな堂林の一発に触発されたように、2死から菊池も左翼スタンドへ一発。「(堂林)翔太が打ってくれた後だったので、ちょっと気が楽になった。『思い切りいってこい』と打撃コーチにも背中を押してもらった。思い切っていった」と手に残る感触を確かめた。

 新井監督は堂林の一発を「いやあ、もう最高のホームランだったね」と称賛。続けて「キク(菊池)もね。あれも大きかった」と手放しで褒めたたえた。今季ここまで11試合連続無失点だった石山を攻略し、顔をほころばせた。

 チームは7連敗後に4連勝。9連戦を4勝4敗で終え「ビジターでこういう勝ち方ができるというのは、徐々に力が付いてきているのかな」と指揮官は手応えをにじませる。次カードは前回3連敗を喫した横浜でのDeNA戦だ。堂林は「前回やられているので、やり返したい」と気合。“こいのぼりの季節”は終わっても、鯉の快進撃はここから本格化していく。

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