圧倒されそうな風貌とは正反対のナイスガイ 素顔の広島新外国人ファビアン

 広島の新外国人、サンドロ・ファビアン外野手(26)=前レンジャーズ傘下=が21日、デイリースポーツのインタビューに応じた。新4番候補として順調に調整を進めているドミニカン。キャンプイン前に交わした新井貴浩監督(48)との約束や、若くして日本移籍を選択した理由、優勝への思いなど、知られざる一面に迫った。

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 髪をそり上げた頭に、長いひげ…。町ですれ違うと、その風貌に圧倒され、後ずさりしそうなほどのオーラを放つファビアンだが、普段の姿はその正反対だ。

 インタビュー前に英語で自己紹介すると「ヨロシクオネガイシマス」と丁寧に握手まで交わしてくれた。取材中もその人柄が垣間見えた。インタビュー場所が諸事情により、風が吹き抜ける球場コンコースに設定され、あまりの寒さに記者も上着を着込んで臨んだ。それに対し、ファビアンはアンダーシャツにパーカ1枚。それでも嫌な顔をせず、質問一つ一つに丁寧に答えてくれた。

 ファビアンが繰り返した言葉が二つある。「リスペクト」と「優勝」だ。まだ26歳ながらマイナー通算104本塁打をマークし、メジャー昇格も目指せた中での日本移籍。その決断を「難しくなかった」と言った。その背景には日本野球への「リスペクト」と自身の力でチームを「優勝」させたいという思いがあることを、このインタビューを通して確信した。日本で長く愛される選手に-。シーズン終盤、この男がチームに欠かせない存在として、歓喜の輪に加わる姿を心から願っている。(デイリースポーツ・高橋涼太朗)

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