超速仕上げじゃ！広島の新外国人、ジョハン・ドミンゲス投手（２９）＝前ホワイトソックス傘下＝が２６日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場での合同自主トレで、来日初のブルペン投球を行った。本拠地のマウンドと同じ硬さに作られたブルペンでの投球に好感触。日本のボールへの適応にも「とても好き」と自信をのぞかせた。

　頼もしい仕上がりの早さだ。来日初ブルペンを終えたドミンゲスは上機嫌だった。「きょうはバランスとかボールの握り方を確認した。感覚はとてもよかったよ」と納得の表情で振り返った。

　収穫の多い２８球だった。捕手を座らせての投球。直球に加え、チェンジアップ、スライダーなどの変化球も一通り試投した。ブルペンのマウンドはマツダスタジアムと同じ硬さに作られており、「（硬さが）一緒ならとてもいい感じだね。傾斜も自分に合ってると思う」と本拠地で躍動する姿を思い描いた。

　日本のボールへの対応にも自信をのぞかせる。昨年１２月に球団からＮＰＢ公式球が届き、練習を開始。約２カ月間で「もう慣れた感じ」と適応に問題がないことを強調し、「アメリカのボールよりしっかり握れているし、指にかかる。フィットしている。とても好き」と前向きな言葉を重ねた。

　対戦相手の研究も始めている。すでに他球団の打者を映像で確認し、「みんなボール球を振らない」と分析。機動力を使った攻撃に対しても「走者が出たら足が速いので気を付けないといけない」と警戒心を高め、「クイックはもっと勉強しないといけない」と向上心も忘れていない。

　「自分のボールで抑えるイメージはできている」とドミンゲス。短く編み込んだコーンロウヘアーが自慢の右腕が、着々と準備を進める。

　◇ジョハン・ドミンゲス（ＪｏｈａｎＤｏｍｉｎｇｕｅｚ）１９９６年１月１８日生まれ、２９歳。ドミニカ共和国出身。１９３センチ、８６キロ。右投げ右打ち。投手。２０１６年５月にブルワーズとマイナー契約。１８年８月にホワイトソックスへ移籍。２４年はホワイトソックス傘下３Ａで、２７試合で７勝５敗、防御率４．４３。メジャー出場なし。マイナー通算１３７試合で２７勝３２敗、防御率３．７８。