広島・島内“八回の男”死守へ「もう一回真っすぐ」原点磨く シュート回転から順回転へ握り変更
広島・島内颯太郎投手(28)が17日、不動のセットアッパーを目指して自己改革に着手していると明かした。昨季の直球がシュート回転気味だった反省から、順回転する握りに変更。キャッチボールでは、これまで以上に球に強さが出ていると変化を伝えた。変化球では新球フォーク習得に挑戦中で、投球の幅を広げて“八回の男”を守り抜く。
理想のリリーバーに近づくため、現状には満足しない。新たなシーズンを前に、島内が自己改革に乗り出した。「もう一回、真っすぐの質を良くしたい。悪い時はどうしてもシュート回転の球が多くなってしまう。きれいな回転を取り戻せるように」と注力している部分を明かした。
具体的なアプローチとして、根本の握りから変更した。「そもそも、シュート回転するような握りだった。しっかり順回転するような握りに挑戦している」と独自で最善の形を模索し、現在は再現性を高めている。バラつきこそあるが「(指に)掛かった時は、より強い球になっている感じがある。何とかこの握りを習得したい」と誓った。そして直球の質向上と並行し、新球フォークにも挑戦中だ。
持ち球は直球とチェンジアップ。「毎日、両方の球種の調子がいいことはない。どちらかの球種の調子が悪いと投球が苦しくなる」と新しい引き出しの必要性を感じていた。140キロ台中盤で「落ち幅的には小さめのフォークを投げたい」と青写真を描き、習熟度を高める考えだ。
昨季はチーム2位の58試合に登板して11勝6敗24ホールド、防御率2・77。今季は1年間を通しての安定感を求めていく。この日はマツダスタジアムでの合同自主トレに参加し「もちろん八回を投げたい。そこを誰にも譲る気はないという気持ちはある」と島内。貪欲に向上心を燃やして、投球に磨きをかける。





