広島・森下が“二刀流”の活躍で4勝目 打撃では「変化球が1球くる」と配球も読む

 「広島14-0オリックス」(29日、マツダスタジアム)

 広島の森下暢仁投手(26)が投げて打っての活躍で今季4勝目を手にした。

 まずは本業の投球だ。立ち上がりは「(直球が)シュート回転していた」と振り返るように、二回までに3安打を浴びた。そこを無失点で切り抜けると、そこからは完璧だった。三回以降は1人の走者も許さない快投。大量の援護を受けながら、7回3安打無失点の好投でマウンドを降りた。

 打席でも輝きを放つ。三回先頭で田嶋と対峙(たいじ)。フルカウントから147キロを右前へ華麗にはじき返した。六回は無死一、三塁で打席へ。初球の直球を見逃した後の2球目だった。「真っすぐきた後に、変化球が1球くるかなと思った」と配球を読み、井口のスライダーを右前へ。今季2度目のマルチ安打で、打率は・375まで上昇した。

 マウンドと打席で存在感を放った背番号18が大勝に貢献した。

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