広島・アドゥワ3回0封!開幕3戦目・DeNA斬りいける! 仮想右のソフト強力打線「差し込めていた」

 1回、柳田を一ゴロに打ち取った後、表情を崩したアドゥワ(撮影・市尻達拡)
 先発し力投するアドゥワ(撮影・市尻達拡)
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 「オープン戦、広島3-0ソフトバンク」(24日、マツダスタジアム)

 広島・アドゥワ誠投手(25)が、開幕3戦目の3月31日・DeNA戦(横浜)での先発を託されて以降、初の登板で好投した。オープン戦12球団最多66得点の強力ソフトバンク打線を3回1安打無失点。右の強打者が多いDeNA打線を意識し、ツーシームを多投して手応えをつかんだ。“仮想DeNA”の準備は万全だ。

 リズムを乱すことなく凡打を積み上げていく。雨粒が落ちる本拠地のマウンドで、アドゥワの集中力が途切れることはなかった。3回1安打無失点。本番への期待をさらに膨らませた。開幕3戦目での先発が決まってから初の登板も「ゼロで帰ることを意識した。3戦目につながると思う」と結果にこだわってシーズンへの自信を深めた。

 初回先頭の周東に中前打。俊足の走者を背負っても、浮足立つことはない。続く今宮を見逃し三振、柳田を一ゴロに料理。4番・山川を二飛に仕留めた。二、三回は1四球のみで安打は許さず中継ぎ陣にバトンタッチ。柳田、山川、近藤というオープン戦の打率が3割を超えているパ・リーグ屈指の打者を相手に、堂々の投球を見せつけた。

 この日は「右(打者へ)のツーシーム、左(打者へ)のカット(ボール)を増やした」と話した通り、初回の山川へのツーシームは内角への厳しいゾーンだった。二回2死一塁でも、甲斐に対してツーシームを内角に投じて二ゴロに詰まらせた。「きょうの(相手の)反応を見た感じでは差し込めていた。いい練習になった」と笑顔で振り返った。

 本番で対戦するDeNA打線は牧、宮崎、オースティンら右のスラッガーが並ぶ。この日のように臆することなく内角を突ければ、チームの勝機はおのずと広がる。“仮想DeNA”の準備を整え、新井監督も「右のインサイドへのツーシーム、よく曲がっていたよね」と目尻を下げた。

 ツーシームだけではなく、緩いカーブも投球にアクセントを加えた。二回1死で結果は四球になったが、栗原には初球からカーブを2球続けて追い込んだ。「きょうは良かった。(精度が)いい日だけではない。それでも消さずに使い続けたい」と引き出しの一つとして活用していく。

 先発として挑むシーズンは2019年以来、5シーズンぶり。プロに入って開幕ローテ6人の枠に入るのは初めてだ。「緊張は、しない。自分に期待していないので。本当に自分に自信がない」と控えめなトーンだが「自分が投げる試合は(チームの)勝ちにつながる投球ができればいい」とアドゥワ。1週間後に迫る自らの“開幕戦”で、力強い一歩を踏み出す。

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