カープ新井監督「リスク上等」積極攻撃宣言 得点力アップへ失敗恐れず「ガンガンかき回す」

 「広島春季キャンプ」(15日、沖縄)

 広島・新井貴浩監督(47)が15日、得点力向上へ「リスク上等」の覚悟で積極的に選手を動かしていく姿勢を示した。実戦形式のケース打撃で無死一塁と1死一、三塁の場面を繰り返し練習。スクイズやエンドラン、重盗など、失敗すれば流れを失う可能性のある作戦に徹底的に取り組んだ。昨季のチーム総得点はリーグ5位。攻める姿勢で課題の解決に挑む。

 新外国人も若手もベテランも関係ない。失敗を覚悟の上、泥くさく1点をもぎとりにいく。今季、新井監督が目指す野球がグラウンドで繰り広げられた。

 打撃投手ではなくアドゥワ、内間、河野が登板。また全打者が三塁コーチャーを務めた赤松守備走塁コーチからサインを伝達され、打席へ入った。「どんな選手でも(サインで)何が出るか分からない。対応できるようにしてもらいたい」と新井監督。外国人を含め、貪欲に1点を取りに行く考えを浸透させる狙いがあった。

 無死一塁ではエンドラン、バスターエンドラン、バントなどを練習。1死一、三塁では、スクイズや重盗などあの手この手で得点を奪いにいく姿勢を見せた。「今年も次の塁をガンガン狙ってくれと言うし、プラスでまだまだ動きを出していく」と、攻める姿勢を全面に押し出していく。

 積極的に仕かければその分、勢いを失うリスクを背負うことになる。エンドランや重盗を失敗すれば、試合の流れが大きく傾く。それでも指揮官は「リスク上等」と強気な姿勢。「ガンガンかき回して得点を取っていきたい」と失敗を恐れない考えを示した。

 昨季のチーム総得点は493点でリーグ5位。打率、安打、打点でチームトップだった西川がFA移籍し、課題は明白だ。「得点力を上げないといけないというのがある。ただ打つだけじゃないケースが今年はたくさんあるから準備しておきなさいよということ」。アグレッシブな姿勢で得点力向上を目指していく。

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