カープ矢野 定位置奪取へ課題明確「打力強化」 CS前練習で手応え、秋はバット振り込む

 広島の矢野雅哉内野手(24)が打力強化を今秋の目標に掲げた。今後参加する宮崎フェニックス・リーグや来月の秋季キャンプで徹底的にバットを振り込む構えだ。今季は93試合で打率・185。力強いスイングを身につけ定位置奪取を目指す。

 今秋に取り組むべき課題は明確だ。CSファイナルS敗退後、矢野はマツダスタジアムで力を込めた。「秋のキャンプもそうですけど、打撃を主にやっていきます。何かをつかめれば」。打力アップが最大のテーマだ。

 DeNAとのCSファースト前の打撃練習だ。藤井ヘッドコーチや朝山打撃コーチらから助言を受け、バットの出し方などに一定の手応えがあった。

 「ちょっと変わった感じがあった。自分で気が付いたこともあるし、もう少しこうやったらどうかっていうのもあった」

 今季は自己最多の93試合に出場。146打席に立ちながら22安打で打率・185だった。昨季の・194を下回った。

 これまで丸のようなヒッチ打法を取り入れてみたりするなど試行錯誤してきた。今秋は、つかみつつある感覚を確実なものにするために振り込む決意だ。

 悔しさを力に変える。

 DeNA戦は初戦で2犠打を決めるものの、2戦目は打席に立たなかった。阪神とのファイナルSは3試合とも出場機会がなかった。1点を争った接戦。打席は与えられなかった。

 日本シリーズ進出を逃したことへの悔しさはある。その一方で自身が一度もグラウンドに立てなかったことへのふがいない気持ちはもっと大きい。「自分は参加できなかった。それに対してが一番、悔しい。何もできていないのが試合が終わってもずっとあった」

 守備力と走力は高い評価を受ける。今季は二塁や遊撃で何度もピンチを救った。それだけに打力アップへの意気込みは強い。

 24日から宮崎フェニックス・リーグに参加し、実戦を積む。鍛錬の秋が、来春へと続いていく。

 ◆矢野雅哉(やの・まさや)1998年12月16日、兵庫県出身。内野手。右投げ左打ち。身長171センチ、体重69キロ。兵庫・育英から亜大に進学。3年秋のリーグ戦で首位打者に輝いた。4年時は主将を務め、20年度ドラフト6位で広島に入団。

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