カープOB安仁屋氏〝責められないミス〟による敗戦 当てたら「ゴメン!」くらいの闘争心を
「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神タイガース4-1広島東洋カープ」(18日、甲子園球場)
広島は初戦を落として阪神のアドバンテージを含めて0勝2敗となった。五回、死球を起点に3点を勝ち越された場面について、広島OBでデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(79)は「“怖さ”を改めて感じさせられた」と振り返った。
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残念な試合だった。四回に好投手の村上から先制して「いけるかな」という雰囲気が出てきた直後、森下に打たれた同点ソロが広島には痛かった。
九里は第1打席でも二塁打されており、そうした相性があるのかもしれないが、粘られた揚げ句、フルカウントからスライダーが甘く入っての一発は、点をもらった直後、絶対に守りたいセオリーから考えてももったいなかった。
そして五回、決定的な3点を失うことになった。ここは1死から坂本への死球が起点となった。やはり四死球、失策という出さなくてもいい走者を許す“怖さ”を改めて感じさせられた。
そこからの3失点は、中3日で懸命な投球を見せた九里を責めたくない。また、村上の捕れそうな打球を適時二塁打とした韮沢も、1軍経験が少ない中、球場の雰囲気に圧倒された面もあったのだろう。
第2戦で先発する大瀬良には、後半戦勝てなかった分を取り戻す投球を期待したい。当てたら「ゴメン!」くらいの闘争心あふれる姿勢がないと、阪神打線は封じられない。





