広島ローテ再編 九里にリーグ戦再開先陣を託す 今季初対戦の巨人「チームが勝つ投球」 勝ち頭の床田は27日濃厚
広島がリーグ戦再開に伴って先発ロー テーションを再編することが20日、分かった。23日からはマツダスタジアムで巨人との3連戦。初戦の23日は九里亜蓮投手(31)が先陣を切る見込みで、2戦目に大瀬良大地投手(32)、3戦目が森翔平投手(25)の順。0・5ゲーム差で追う相手から勝利をもぎとり、勢いを加速させる。
マツダスタジアムで行われた投手練習。強い日差しを浴びながら、先発陣はリラックスした表情で汗を流した。4日間のブレークを挟み、23日からリーグ戦再開のゴングが鳴る。最初にぶつかるのは0・5ゲーム差で追いかける3位・巨人。大事なカード頭のマウンドは九里に託された。
ここまで11試合に登板して5勝2敗、防御率1・78と安定感が光る。先の交流戦では3戦2勝、防御率0・86の好成績を残し、自身の役割を果たした。この日はキャッチボールを行い、その後はブルペン入りして約40球を投げ込んだ右腕。「チームが勝てるような投球ができれば」と腕をまくった。
苦い経験があるからこそ、カード初戦を任されても気負わない。本拠地開幕戦となった4月4日・阪神戦に先発した際は4回1/3を4安打4失点で降板。「何とか勝ちたいという気持ちが強過ぎて、一番やってはいけないピッチングをしてしまった」。
巨人戦は今季初登板になるが「一人一人と勝負していきながら、一つ一つのアウトを取っていけるように。いつもと変わらずやっていければいい」と自然体で先陣を切る。
14日に出場選手登録を抹消された大瀬良は、最短での再登録が可能な24日の2戦目で先発する見込み。そして3戦目は18日に中継ぎで今季初登板した森がマウンドに上がる。この日はマツダスタジアムで調整し、今季初先発への準備を進めた。
前回16日の西武戦でチームトップとなる6勝目を完封で挙げた床田は、27日・DeNAでの先発が濃厚だ。28日の同戦には森下が回るもよう。チームはここまでのDeNA戦で一度もカード勝ち越しがなく、3勝6敗と苦戦。潮目を変える投球に期待が膨らむ。
近年、苦手と言われてきた交流戦は大きく失速することなく9勝9敗で乗り切った。仕切り直しとなるセ・リーグとの戦い。各投手がそれぞれの持ち場でベストパフォーマンスを発揮し、上位浮上への白星を積み上げる。





