広島・森下 6回2失点で3勝目 今季交流戦オールQS「何とか本当に最低限の仕事」 新井監督は最敬礼

 「広島6-4西武」(17日、マツダスタジアム)

 粘り、つかみ取った3勝目だ。六回、2点を失ったものの、最後は2死一、三塁のピンチを切り抜けた。広島・森下暢仁投手が6回7安打2失点での白星。「守ってもらって、何とか本当に最低限の仕事ができて良かった」と汗をぬぐった。

 決して相手に主導権を渡さなかった。先頭の渡部に二塁打を許した二回は、後続をピシャリ。五回2死三塁でも代打・平沼をカーブで空振り三振に斬った。攻撃陣は五回を終え6得点。粘り強い投球に野手が呼応した。

 対戦を楽しみにしていた大分商の先輩である源田とは、3度対戦。2三振を含め無安打に封じた。「抑えられて本当に良かった」。ほっと胸をなで下ろし目尻を下げた。

 新井監督は「きょうもナイスピッチングだった」と最敬礼する。今季の交流戦は3戦2勝で負けなし。全ての登板でクオリティー・スタート(QS=先発し6回以上自責点3以内)を達成した。安定感ある投球は頼もしい。

 六回を投げ終えたとき、ベンチで気にしていた右手の指のまめは「大丈夫です」と右腕。次回登板への支障はなさそうだ。

リーグ戦も頼んだ

 「同じ打者、特に同じチームと対戦する機会が増える。優勝するためには勝っておかないといけない。また頑張りたい」。季節は夏へと向かう。再開するリーグ戦でも存在感を示していく。

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