広島・新井監督 栗林は責めず 12球団ワーストタイ6度目のサヨナラ負けに「この球場は風があるから投手が難しい」

 9回、藤岡に中前サヨナラ安打を打たれ、放心状態の栗林(撮影・佐藤厚)
 7回、会沢の代打・坂倉は左前安打を放つ(撮影・佐藤厚)
 3回、同点の中越えソロを放った会沢(左手前)とタッチを交わす新井監督(右から2人目)=撮影・開出牧
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 「ロッテ5-4広島」(10日、ZOZOマリンスタジアム)

 広島は3度もリードを許しながらも追いつき、七回にはついに逆転したが、ターリー、栗林のリリーフ陣が打ち込まれ、日本ハムと並び12球団ワーストタイとなる今季6度目のサヨナラ負けに終わった。

 新井貴浩監督はサヨナラ打を打たれた栗林について「仕方ない。それは。思い切っていってくれたし」と責めることはなかった。

 栗林はリーグワーストタイの6敗目を喫した。

 「まぁ一気にはよくならないと思う。野手もそう。少しずつ状態は上がっていくもの。今日はこういう結果になったけど、前回もいいボールを投げている。勝負ごとで勝ち負けはつくけど、一喜一憂せずに自分の状態を、パフォーマンスをあげてほしいなと思っていますよ」

 八回はターリーが1点のリードを守れず追いつかれた。「いつもいつも0点で帰ってこられるわけじゃない。毎回頑張ってくれているし。後からいく投手は難しいことが多々ある。先発は投げながら風のあたり具合とか調整できる。後から行く投手はなかなか感覚をつかむまで時間がない。ニック(ターリー)にしても栗林にしても、難しかったと思う。そう見てる」。ZOZOマリン特有の強風が投球に影響したと分析した。

 七回の攻撃では1死満塁の絶好機にマクブルームに代打・野間を送る大胆な采配で勝負に出た。「やっぱり勝負かけるところと思ったので、どんどん動いていったって形かな。ライアン(マクブルーム)の反応の仕方を見て、相手の投手も投げてるし、野間も調子を上げてきてる。まっちゃん(松山)がああなる(四球)のはわかっていたので、決めていた」

 七回は1死から三回に同点1号を放った会沢に代打・坂倉。ここから逆転につなげた。

 先発の森下は3度リードを許したが7回3失点とまとめた。「よく粘ってくれた。粘った中でゲームを作ってくれた。ここの球場はやっぱり投手が難しい。風があるから難しい。その状況でもよく粘って試合を作ってくれたと思います」

 左肩の炎症で2試合連続欠場となった上本については「明日の体の反応を見て。状態は改善されてると聞いている。明日の朝の状態を見て決めていく」

 11日は黒原が先発。佐々木朗希と投げ合う。

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