カープ床田 左肘炎症から復帰で初黒星 6回3失点粘投も痛恨2ラン被弾「僕の技術不足」
「広島1-5ソフトバンク」(2日、マツダスタジアム)
広島・床田寛樹投手(28)にとって、悔しさが残った1球だった。0-1の六回無死一塁。柳田へのツーシームが高めに浮いた。失投を捉えられ、右翼席へ2ランを被弾。床田は「ちょっと浮いてしまった。僕の技術不足」と唇をかんだ。
6回8安打3失点。左肘炎症からの復帰登板を白星で飾れず今季初黒星を喫した。それでも粘り、投じた91球は復活を印象づけた。
初回1死一塁では近藤を直球で遊ゴロ併殺打。直球は球速こそ140台後半ではなかったがキレがあった。「感触は悪くなかった」。制球が安定し、無四球だったことにも「ボール先行もあんまりなかったし、良かった」と力を込めた。
5月17日に出場選手登録を抹消された。治療を受け、地道なリハビリを経て、患部は万全だ。「全然問題なく投げられてたんで、次も投げられる」と前を向いた。
チームトップタイの4勝を手にしている。「しっかり試合をつくってくれた。(制球も)良かった」と新井監督。交流戦で復帰できたことは新井鯉にとって明るい話題だ。
次回登板は9日から始まる敵地でのロッテ戦になりそうだ。「次はホームランだったりとか、先頭をしっかり打ち取るっていうのをできれば」。今度こそ、笑顔で試合終了を迎えてみせる。