広島・新井監督、采配ズバリ!青柳対策で9人全員左打線の奇策「かなり前から決めてました」

1回、生還した松山を迎える新井監督(撮影・山口登)
ヒーローインタビューを終え、ポーズを決める松山(撮影・高部洋祐)
5回、玉村の2点適時打で生還し、ナインとタッチを交わす・林(撮影・高部洋祐)
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 「阪神7-10広島」(19日、甲子園球場)

 広島は初回に今季最多の5得点で先制。五回には投手の玉村の2点適時打で加点するが、阪神の一発攻勢の前に一度は同点に追いつかれた。

 嫌な流れを吹き飛ばしたのは、青柳対策で今季初の4番に入った松山。六回無死一、二塁で及川から勝ち越しの左前適時打を放った。八回には1軍に昇格したばかりの林の内野ゴロ(記録は野選)で、九回には堂林の2号ソロで突き放した。

 投げては玉村の後、ケムナ、中崎、ターリー、矢崎とつなぎ逃げ切った。

 広島・新井貴浩監督は乱打戦となった試合を振り返り「やっぱりタイガース打線も振れていますから。なので追いつかれた後もよく野手が粘り強く点を取っていきました。(松山は)さすがですよね。いつもさすがと言ってますけど、いいところでいい仕事をしてくれますよね。(八回には)しびれる場面でしたけど(代走)羽月もバーンと行ってくれましたし結果、三塁までね」と野手の頑張りをたたえた。

 投手陣についても「勢いが向こうにいっている中で次の回、六回、ザキ(中崎)が締めて流れを1回グッと切ってくれたので。全員の頑張った勝利だと思う。投手がずっと頑張ってくれていたので疲れたところを野手がカバーしている。これがチームプレーだと思う。チーム一丸となって、いい勝ち方だったと思いますね」

 この日は林、中村貴浩をスタメンで起用した。

 「(林は)本当、打席の中での攻撃的姿というのはすごく良かったですよね。中村貴浩もね、緊張したと思うんですけどね、でも打席内での雰囲気というか、見送り方もいいですし、打席内での雰囲気はいいものを持っている」

 この勝利で4カード連続ビジターの長期遠征の勝ち越しを決めた。

 「そこはあんまり気にならないね。また明日の試合という形で」

 青柳対策に左打者9人を並べる奇策に出た。

 「かなり前から決めてました。青柳が先発だと思ったので、そこは決めてました」

 ここまで4番に起用し続けてきたマクブルームは前試合で本塁打を放っていたにもかかわらずスタメンから外した。

 「逆によかったんじゃないですか、ライアンもずっーと出ずっぱりだったんで。で今日移動ゲームだし、明日デーゲームでしょ。で青柳が先発なんで、やっぱ左の方がいいんで。それはプラスとして捉えましたね。移動ゲームで、ちょっとこう体も疲れていると思うんで、そこは彼にも説明しているんで」

 20日は森下が初勝利を目指し先発する。

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